右図はタービンスクロール流路内の様子を表した図です.
図Aより,舌部および巻き始めに大規模な渦構造が形成されていることがわかります.
エネルギ高損失領域には大規模な渦構造が存在しており,損失の生成は渦構造が支配的であると考えられます.
次に図Bより,巻き始めと舌部において,高損失領域が形成されているのがわかります.
45度断面における側面ハブ側の低エネルギー流体が,角度が増すにつれて主流に流れ出し,225度の断面でスクロール出口に到達しています.
流線から明らかなように,この低エネルギー流体は,20 度付近にある渦によって生じたものであり,スクロール出口に至るまでに,周りの流体に様々な影響(ブロッケージ効果や摩擦損失)を及ぼすと考えられます.
このように,巻き始め部分で発生した渦は下流の流れ場にまで影響を及ぼしていることがわかります.
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